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マイホームでの特別な日を彩る!住宅にまつわる行事と風習

2024.12.13
住宅にまつわる行事と風習

 

家族の安全と繁栄を願う!住宅行事で知っておきたい意味

家を建てることは人生における一大イベントです。
それと同時に、建築や入居にまつわる行事も、古くから続く日本の文化として重視されています。これらの行事には、それぞれ意味や目的があり、家族の幸せや安全を祈る心が込められています。
この記事では、住宅に関わる主な行事についてご紹介します。

 


 

1. 地鎮祭(じちんさい)

「土地を鎮め、工事の安全を祈る儀式」
新たに家を建てる際、工事に入る前に行うのが地鎮祭です。土地の神様(地主神)に許しを得て、その土地での工事の無事と、住む人々の安全を祈るために行います。

地鎮祭の流れ

  1. 神主が土地を清める。
  2. 建築主が鍬入れ(かまいれ)という象徴的な作業を行う。
  3. 参加者全員で工事の安全と家族の繁栄を祈る。

いつ行う?

地鎮祭は通常、基礎工事が始まる前に行います。六曜(大安など)に基づき、吉日を選ぶことが多いです。

地鎮祭の費用

神主に支払う謝礼の相場は2~3万円程度となっています。その他に費用がかかるものは、地鎮祭で使用するお供え物や地鎮祭後の近隣へのあいさつ回りで渡す粗品があります。
お神酒などのお供え物等は、建築会社の負担で用意してもらえる場合もあります。金額については地域差などによって違いがありますので、事前に建築会社に確認をすると良いかもしれません。

 


 

2. 上棟式(じょうとうしき)

「家の骨組みが完成したことを祝う儀式」
上棟式は、家の骨組み(棟木)が完成した際に行う伝統的な儀式です。工事に関わる職人への感謝と、完成までの無事を祈る意味があります。

上棟式の流れ

  1. 棟木に幣串(へいぐし)や御幣(ごへい)を取り付け、家の繁栄を祈る。
  2. 餅や小銭を撒く「餅撒き」を行うことも。地域によっては多くの人が集まる行事となることもあります。
  3. 施主が職人にお礼をする「直会(なおらい)」を開く場合も。

いつ行う?

建物の構造が完成したタイミングで行います。大安や友引など、吉日が選ばれることが一般的です。

上棟式の費用

上棟式で使用するお供え物の費用は1万円程度です。その他に棟上げ作業中の差し入れや昼食、ご祝儀があります。
ただし、建築会社によってはご祝儀などを受け取らない場合もありますので、事前に確認しておくと良いでしょう。

 


 

3. 竣工式(しゅんこうしき)

家づくりの完成を祝う儀式

三大儀式の最後が竣工式です。完成した住宅を施主に引き渡した段階で、神主を招いて完成を祝うと共に、その住宅で暮らす方の今後の安全と繁栄を祈ります。施主とその家族や工事関係者に加え、一般招待者なども招いて大々的に開催します。実際には、通常の住宅で竣工式を行うことはあまりなく、おもに執り行うのは企業の建築物が完成した場合です。

竣工式の流れ

一般の住宅における竣工式は改まった儀式は執り行わず、工事関係者を新築の住宅に招いて感謝の気持ちを伝える食事会を開くことが多いです。正式な竣工式の内容は、地鎮の儀を除いた地鎮祭の内容と基本的には同じです。

いつ行う?

竣工式は建物の完成を祝う重要な行事なので、引き渡し直後や入居前が最適な時期です。また、縁起を気にする場合は大安や友引などの吉日に行うと良いでしょう。関係者との調整をしっかり行い、思い出深い竣工式を迎えられるよう準備を進めてください。

竣工式の費用

竣工式の費用は、招待する人数によって手配する会場などの費用が大きく変わります。
個人の場合、神事としての竣工式のみを行うのであれば、ある程度の費用で実施することも可能です。

 


 

4. 引っ越しの儀(入居の儀式)

「新居での暮らしの始まりを祝う」
引っ越しや新居への入居時には、新生活の安全と繁栄を願う儀式が行われることがあります。これには「お清め」や「お祝い」の意味合いがあります。

主な風習

  • 塩と酒でのお清め: 家の四隅や玄関に塩や酒を撒き、清めます。
  • 最初に火を入れる: キッチンのコンロを最初に点火し、「火を入れる」ことで家に命を吹き込むとされます。
  • 米と塩を供える: 台所や神棚に供え、新生活の繁栄を祈ります。

注意点

引っ越しのタイミングも六曜を考慮することが多く、仏滅を避ける傾向があります。

 


 

5. 家祓い(やばらい)・入居後の神棚祀り

「新築や中古住宅に入居する際の祓いの儀式」
新築だけでなく、中古住宅を購入した場合にも行われることがあります。これにより、家の中を清め、新しい住人の幸せを願います。

家祓いの流れ

  1. 神主が家全体をお祓いする。
  2. 家族全員で新生活への祈願を行う。
  3. 神棚を祀る場合、位置や設置方法も相談します。

 


 

6. 年末年始の家にまつわる風習

家を建てた後も、日本の伝統行事が家族や家を守る役割を果たします。

  • 門松やしめ縄の飾り: 新年の神様(年神様)を迎えるための準備。
  • 節分の豆まき: 家の中から邪気を追い出し、福を呼び込む行事。
  • 新築祝い: 友人や親族が新居を訪れ、家の繁栄を祝うイベント。

 


 

住宅にまつわる行事と風習まとめ

住宅にまつわる行事には、家族の安全と繁栄を願う深い意味が込められています。これらの行事を通じて、家づくりが単なる建築ではなく、「家族の未来をつくるプロセス」であることを実感できます。

もしこれから家を建てる予定でしたら、これらの行事を取り入れて、より心豊かな家づくりを体験してみてはいかがでしょうか? 伝統を尊重しつつ、自分たちの家づくりを楽しむ良い機会となるでしょう!

 

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